近頃の健康志向の向上に伴ってマシントレーニングやピラティス・ファンクショナルトレーニングなどを受けている方々って非常に多いと思います。
私が普段勤務しているクリニックでも運動・健康志向の高い患者様が集まり、痛みなどの症状改善に必要なセルフトレーニングを担当の理学療法士から直接指導を受け自宅でも宿題として実施してもらっています。
「この運動をやっておいてくださいね。」と口頭で伝えただけでは、患者様の理解を促せずに終わってしまいトレーニングによる効果が薄れてしまうことも多々あります。
また、最近はYouTubeなどで情報を得て自らトレーニングをする人も増えてきましたが、残念ながら体にとって負荷が強すぎてケガをしてしまう人も増えてしまっています…。
今回は10年以上整形外科で勤務してきた私からみた(感じた)パーソナル(1対1もしくは1対複数)でトレーニングを行うメリットについてまとめていきたいと思います。
目次
自己紹介
10年以上整形外科の現場で多くのスポーツ選手へリハビリサポートし、サッカー現場でも多くの選手をサポートしてきた自分が見てきたケガについてリアルな部分をまとめていきます。
パーソナルトレーニングのメリット4選
なりたい自分に必要な細やか(段階的)な目標設定を組んでくれる
普段全く運動をしてこなかった人がいきなりフルマラソンを走れないのと同じで、痛みに悩まされてた選手がリハビリでいきなり試合復帰できる状態になることもなかなか難しい話です。
いきなり「ああなりたい」「こうなりたい」と成し遂げることは難しく、ひとつひとつ順序・段階を踏むことでなりたい自分になっていきます。
例えば、ひざの痛みに悩む選手がいたとしてその選手が復帰(再発予防しつつケガ前と同じように試合で全力プレーができる状態)を目指したリハビリを開始したとします。
痛みがなくなることが復帰の大前提ですが、痛みがなくなったから即復帰ではプレーのパフォーマンスが追いつかず、復帰という目標が達成できなかったという経験を多くします。
そうならないためにも現実的な段階を踏んだ目標設定は以下のように組み込んでいきます。
段階的な目標設定がないと目標達成までの途中で必ず挫折もしくは壁にぶち当たってしまいます。正しい知識を持った専門家による詳細な目標設定があることで叶えたい目標まで円滑にトレーニングを取り組めるのではないでしょうか。
段階的な目標達成に必要な問題の抽出ができる
段階的な目標設定を行なっても机上の空論になる可能性も大いにあります。なんせ相手しているのはケガやパフォーマンスではなく人間だから。
人それぞれにはいろいろなクセがあり、それぞれが抱えた身体機能から見た問題点が多くあります。特にケガをした選手やパフォーマンスが上がらない選手は何かが問題で目標を達成できていないことを多く経験します。
段階的な目標をするために邪魔している問題点が一体どこにあるのかを抽出し、それに対して個別的なトレーニングを実施することでひとつひとつの問題点をクリアして目標達成につながります。
ひとりでトレーニングを行うとなると、このような問題点をピックアップすることが相当難しいものになります。
パーソナルトレーニングでは専門知識を持った専門家によるパフォーマンステストや身体機能(関節可動域や筋力など)を評価してもらうことでより明確に問題点をピックアップすることができます。
問題点をひとつひとつ改善させることでより円滑にかつスピーディーに目標達成へつなげることが可能となります。第三者の目から厳密に問題点を洗い出してもらうことがトレーニングを行う第一歩となります!
細部までこだわったトレーニングをうけられる
YouTubeや書籍などでさまざまなトレーニングを知り、実践してもうまくできているかわからないことも多々ありますよね。
また、同じようなトレーニング方法であってもその意図が変わってくると刺激(負荷)を与える部位も変わってくることもあるため、綺麗な姿勢で行なっていても意図していないところへ刺激が入り100点満点のトレーニングにならないことも多くあります。
現場で選手や患者様へトレーニング指導をしていてもこのようなことは多く経験します。できているようでできていないってやつですね。
パーソナルトレーニングでは、姿勢の注意だけでなくストレッチやトレーニングによる筋肉への刺激の入り方など細かいところまで修正しながら実施することができます。
モチベーションの維持にもつながる
最後に紹介するのはパーソナルトレーニングに限った話ではありませんが、だれかと二人三脚で行うことでモチベーションの維持にもつながりますよね。
ひとりで行なってもなかなか続かない。誰かに見てもらえるから頑張れるって人も多いですよね。
パーソナルトレーニングの場合、自ら立てた目標に対してトレーナーが細かい目標設定と問題点の抽出を行い、それに必要なトレーニング・宿題を提供します。
そして、そのトレーニングの効果があったのかどうかを第三者の目からテストし効果判定を行います。
何となく良くなってきたというよりもトレーナーからさまざまなテストを受け、数字の変化や第三者の目から客観的にみて変化していることを実感できるとよりモチベーションが上がり、トレーニングを継続するきっかけになりますよね。
競技の中でのパフォーマンスの質が上がったかどうかを実感するだけでなく、定期的なパフォーマンステストをパーソナルで行うことでこれまでのトレーニングの効果判定も可能となり、それがきっかけでモチベーションの維持にもつながりますよね。
まとめ
パーソナルトレーニングは他のトレーニングと比較すると少々お高めになりますが、それ以上に価値のあるものです。
私もこれまでさまざまなアスリートに対して慢性的な痛みやパフォーマンスアップのためのパーソナルトレーニングを提供していきました。
当ブログでは、さまざまなトレーニングについて発信するだけでなく、それらのトレーニングを受けてみたい選手たちも募集しています!
ご興味ある方はぜひお問い合わせからご応募ください!